【暗闇を走るロボット】中国の最新鋭・赤外線センサー自動運転AI
2018年5月、上海AIロードショーで、赤外線感知AIソリューション・スタートアップ企業を聞いた。
ご覧の通り、真っ暗な中、これだけくっきり見える。補足しておくが、「見る」のは画像解析をするAIであり、人間ではない。ビデオの中でAIがそれぞれ車や歩行者を立体で囲い込みタグを付けているのがわかるだろう。
暗闇だけではなく、霧、まぶしい光、など、人間の視界だけでなく、通常のカメラ画像認識を悩ませる環境を赤外線センサーでフォローする。右図が実際のカメラ画像、左図が解析後の画像になる。
この中国のイノベーション企業は、暗闇、霧、対向車のまぶしい光、人間の視界だけでなく、AIの画像認識をも悩ませる環境を赤外線センサーでフォローする。
センサーやカメラだけならどこの国でも作れるが、AIは、ディープラーニング、学習の数がものを言う。データ豊富でAI最高の留学先といわれる中国でプレゼンスを挙げるこのスタートアップがグローバルに赤外線感知AIを牽引する可能性は高い。
ー”智能”(チノ)ベーションについてー
“智能”ベーションとは、チャイナ発のAI・ビッグデータ・IOT等領域における、個別の革新技術とそれを応用した先進ビジネス・社会モデルの総称、いわゆるベンチャー(民間企業)のスタートアップにとどまらず、政府民間共同によるPPP等、智能都市・スマートインフラ・先進政治社会モデルを含む。
”智能”ベーションと”有機的”につながるためには、多くの壁があります。プレゼン・資料・チャット・グループなどはすべて中国語で、毎日情報が飛び交うため、英語や翻訳では到底間に合いません。言葉がわかったとしても、PE/VC/AIの知識、中国人起業家・投資家のコミュニティに溶け込むだけの高い経験値が必要になります。
著者略歴
齋藤誠一郎(さいとう せいいちろう)1976年生まれ 2000年 東京大学経済学部在学中に起業、多くの日系企業の中国進出コンサルティングを行う。2005年 メディアコンテンツ関連のスタートアップ(株式会社星影通・CINETON)取締役・ 34%株主)、2009年、香港金融グループ(肖建华)傘下台湾日盛証券(日盛金:5820)取締役などを経て、2014年、赛有限合伙SeyhLimitedを設立、中国歴18年、上海在住。英語・中国語・日本語。 (これから2045年頃まで”智能”ベーションとお付き合いしていく覚悟です、ブログをご覧の皆さま、ご関心を持ってくだった方、どうぞお気軽にご連絡ください。)
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